PART1プラスチックを知ろう

10 プラスチックの歴史(れきし)プラスチック図書館

プラスチックはいつから使われた?

プラスチックがつくられるようになったのは、いまから150年くらい前のことです。最初(さいしょ)のプラスチックは、1860年代に、アメリカで生まれました。
プラスチックの中で最初(さいしょ)にできたのは、「セルロイド」です。アメリカのビリヤードの会社が、値段(ねだん)が高い象牙(ぞうげ)の玉にかわる、ビリヤードの玉の材料(ざいりょう)を発明した人に賞金(しょうきん)1万ドルを出すことにしました。その懸賞(けんしょう)応募(おうぼ)するために知恵(ちえ)をしぼった1人の印刷工(いんさつこう)、ジョン・W・ハイアットが「セルロイド」を発明し、応募(おうぼ)しましたが、ビリヤードの玉としては不向(ふむ)きであり、採用(さいよう)されませんでした。

セルロイドでできたものには、お面、人形などがあります

新しいプラスチックの発明と日本のプラスチック生産(せいさん)

20世紀(せいき)のはじめに、アメリカの化学者のベークランドという人が新しいプラスチック(フェノール樹脂(じゅし))をつくることに成功(せいこう)しました。このプラスチックは発明者の名前をとって「ベークライト」と名づけられました。その後、各国(かっこく)で研究がすすみ、次々と新しいプラスチックが発明されていきました。
参考(さんこう)資料(しりょう):「エピソードと人物でつづるおもしろ化学()」(一般(いっぱん)社団(しゃだん)法人(ほうじん)・日本化学工業協会(きょうかい)

日本では、1914年に石炭からフェノール樹脂(じゅし)がつくられたのがはじまりです。戦後(せんご)、1949年には、(えん)ビの生産(せいさん)がはじまりました。本格的(ほんかくてき)大量(たいりょう)生産(せいさん)されるようになったのは石油を原料(げんりょう)とした化学工業、いわゆる石油化学工業が国の政策(せいさく)のあとおしでスタートした1958年ごろからです。

プラスチック産業(さんぎょう)は、日本でも100年以上(いじょう)歴史(れきし)があるんだね!

現在(げんざい)の世界のプラスチック生産(せいさん)

いま、世界で1年間に生産(せいさん)されるプラスチックの(りょう)は、(やく)3(おく)5900万トン(2018年)。1秒に(やく)11トン(体重30kgの人370人分)もの(りょう)生産(せいさん)されています。
出典(しゅってん):Plastics Europe “Plastics-the Facts” 数字はいずれも2018年の推定(すいてい)

日本では、1960年には、1人が1年間に使うプラスチックの(りょう)(やく)5.8kgでしたが、2018年は82.2kgと(やく)14倍もふえています。ただし、プラスチックの生産(せいさん)(りょう)は、工場が海外にうつったことや、海外からの輸入(ゆにゅう)()えたことなど、いろいろな理由から、1997年(1,521万トン)をピークにへり、最近(さいきん)は横ばいです。2018年の生産(せいさん)(りょう)は1,067万トンです。

世界のプラスチック生産(せいさん)(りょう)
1秒間に11トンという計算になります。

世界の生産(せいさん)(りょう)変化(へんか)
日本の生産(せいさん)(りょう)変化(へんか)