公開日:2022.11.04
更新日:2024.09.30
発泡 スチロールのリサイクル
発泡 スチロールの3つの種類
発泡スチロールは作り方などのちがいから、3つの種類に分けられます。1つ目は魚やくだものを入れたり、電気製品などを保護するための箱として使われるEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)、2つ目は主に食品容器として使われるPSP(発泡スチレンシート)、3つ目は建築工事の時に断熱材として使われるXPS(押出発泡ポリスチレン)です。
92%が有効 利用 されている
EPSは、日本国内では毎年10万トン以上使われています。2023年では、回収したうち51.0%が溶かしたり細かくくだいてマテリアルリサイクルして再生品を作っています。
発泡スチロールは、燃やすと大きな熱エネルギーを出すので、発電などのサーマルリサイクルにも活用されています。これも合わせると、EPSの92.0%が有効利用されたことになります。
EPSの再生 利用 と処理 ・処分 (2023年)
出典:発泡スチロール協会
発泡 スチロールのリサイクルの流れ
①発泡 スチロールを使う
大部分の発泡スチロールは、卸売市場やスーパー・デパート、飲食店、電器製品などの販売店、機器メーカーの工場などで使われています。リサイクルは、これらの事業系廃棄物の処理が中心です。
②再生 原料 にする
インゴット
減容したものをインゴットと呼びます。
ペレット
細かくしたものをぺレットと呼びます。
写真提供:積水化成品工業株式会社(上記4点)
発泡 スチロールのリサイクル製品
発泡スチロールは、インゴットやペレットから、もう一度、発泡スチロール製品(トレイなど)にリサイクルされるほか、文房具や日用品、建築の資材など、いろいろな製品に生まれ変わります。
再生 発泡 スチロール
家電の緩衝材など
文房具
定規やペン
日用品
ハンガーやプランターなど
建築 資材
写真提供:積水化成品工業株式会社
ムービーを見てみよう
発泡 スチロールのリサイクル実験
魚箱や電気製品の緩衝材に使われた発泡スチロールは、集積場所で容積を小さくして回収されます。この実験では、化学薬品(リモネン)を使って発泡スチロールの減容化を体験します。
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3種類の発泡スチロールのうち、一般的には、発泡スチロールといえばEPSを指すものとみられているようです。