産業(さんぎょう)を支(ささ)えるプラスチック

プラスチック製品(せいひん)はさまざまな分野で使われ、いろいろな産業(さんぎょう)を支(ささ)えるのに役立っています。

ビニールハウスのおかげで、私(わたし)たちは気候(きこう)や地域(ちいき)に左右されずに、一年中、新鮮(しんせん)な野菜(やさい)やくだものを食べられるようになりました。木製(もくせい)にかわって軽いプラスチック製(せい)の道具が使われるようになり、作業もしやすくなりました。漁業(ぎょぎょう)では、ガラス繊維(せんい)で強化したプラスチック製(せい)の漁船(ぎょせん)のほか、漁網(ぎょもう)をはじめ漁具(ぎょぐ)のほとんどがプラスチック製(せい)になりました。とれた鮮魚(せんぎょ)は発泡(はっぽう)スチロール製(せい)の魚箱を使って新鮮(しんせん)な状態(じょうたい)のままで小売店や料理(りょうり)屋に運ばれます。

自動車にもバンパーやダッシュボード、クッション、リアワイパー、ガソリンタンクなどたくさん使われています。プラスチック製品(せいひん)の比率(ひりつ)がだんだん高まり、普通(ふつう)自動車では１台当たり130kg前後になっています（2015年）。プラスチックは車を軽量(けいりょう)化し燃費(ねんぴ)の向上に役立っています。

プラスチックは水に強く、さびないことから、建築(けんちく)の材料(ざいりょう)として多く使われています。とくに、燃(も)えにくいことが特(とく)ちょうの塩(えん)ビは、住宅(じゅうたく)の床(ゆか)や壁(かべ)、水道管(すいどうかん)、雨どいの配管(はいかん)などで役立っています。また、プラスチックの特性(とくせい)である断熱性(だんねつせい)（熱(ねつ)を通しにくい）を活(い)かして、寒冷(かんれい)地では窓枠(まどわく)にも使われているところがあります。歩道のブロックや、建設(けんせつ)中のビルにかけるシート、工事中に使うロードコーンや点滅(てんめつ)灯(とう)、お店の看板(かんばん)など、まちの中ではいろいろなプラスチックを見つけることができます。

病院では、輸液(ゆえき)、輸血(ゆけつ)バッグ、注射(ちゅうしゃ)器具(きぐ)などは、感染(かんせん)予防(よぼう)のためほとんどがプラスチックの使い捨(す)てになっています。コンタクトレンズ、入れ歯、人工関節(かんせつ)などもプラスチックの特性(とくせい)を活(い)かしてつくられました。手術(しゅじゅつ)で使う縫合糸(ほうごうし)もほとんどがプラスチック製(せい)です。

「グルメなおれは知っている。プラスチックが食べ物のおいしさを支(ささ)えていることを」そう語る主人公が訪(おとず)れたのは、とある家庭料理(りょうり)の店。そこで男が見たものは・・・。
食べ物とプラスチックの切っても切れない関係(かんけい)が次々と飛(と)び出(だ)す、なるほどがいっぱいの動画です。