公開日:2022.11.04

更新日:2024.09.09

プラスチックができるまで

プラスチックができるまで

プラスチックのつくり方

プラスチックの主な原料(げんりょう)は、昔は石炭でしたが、いまは石油が使われています。日本では石油は99.7%が外国からの輸入(ゆにゅう)で、そのうち(やく)90%をサウジアラビア、アラブ首長国連邦(れんぽう)、クウェート、カタールなどの中東の国から輸入(ゆにゅう)しています(2023年・資源(しげん)エネルギー(ちょう)より)。

先生

プラスチックは、下のような流れで製品(せいひん)になります。

原油

石油精製(せいせい)
工場

ナフサ

プラス
チック
原料(げんりょう)

プラス
チック
加工(かこう)

プラス
チック
製品(せいひん)

原油からナフサまで

原油の採掘

原油の採掘風景

地下からほりだしたどろどろの「原油」は、タンカーで日本にはこばれ、石油精製(せいせい)工場に送られます。

石油精製工場では、大きなタワーのような建物(たてもの)蒸留塔(じょうりゅうとう)といいます)の中で、「原油」を(ねっ)して、気体になる温度(沸点(ふってん)といいます)の()利用(りよう)して、ガソリン、ナフサ、灯油(とうゆ)、軽油、重油、アスファルトに分けられます。
プラスチックは、この中の「ナフサ」の一部を使ってつくられます。

タンカー

タンカーで運ぶ

日本では、原油から精製(せいせい)したナフサだけでは足りないため、毎年、ナフサも輸入(ゆにゅう)しています。この輸入ナフサと原油を合わせた(りょう)のうち、(やく)6%がプラスチックになります。

また、原油そのものと、この輸入ナフサを精製(せいせい)するのに使われた原油を合わせた(りょう)のうち、(やく)3%がプラスチックになります。

工場

石油精製工場

原油からプラスチックまでのイメージ

ナフサからペレットまで

ナフサにさらに(ねつ)(くわ)えて、「エチレン・プロピレン(気体)」「ベンゼン(液体(えきたい))」など、プラスチックのもとになる製品(せいひん)原料(げんりょう)がつくられます。これらは、「水素(すいそ)」と「炭素(たんそ)」がむすびついた「分子」です。この分子をたくさんつなぎ合わせて「ポリエチレンやポリプロピレン(固体(こたい))」などの、プラスチック原料(げんりょう)がつくられます。
これらのプラスチック原料(げんりょう)に、やわらかくしたり、こわれにくくしたり、色をつけるための添加(てんか)(ざい)(くわ)えたものを「ペレット」といいます。ペレットは小さなつぶで、このペレットからいろいろな形のプラスチック製品(せいひん)ができるのです。

ナフサからペレットのイメージ

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