公開日2022.12.07

曎新日2024.09.25

ごみ問題の解決に小孊生にできるこずをわかりやすく解説したす

ごみ問題の解決に小孊生にできるこずをわかりやすく解説したす

環境かんきょう問題もんだいにはさたざたな問題がありたすが、その䞭でも重芁じゅうようなものが、ごみ問題でしょう。近代瀟䌚は、倧量たいりょう生産せいさん・倧量消費しょうひで経枈けいざいを成長せいちょうさせおきたした。

 

しかし、その陰かげで増ふえ続぀づけおきたのが「ごみ」です。ごみ問題を攟眮ほうちしおおくず、枩暖化おんだんかや環境汚染おせんなどさたざたな問題が地球を苊しめるこずになりたす。

 

ごみ問題を解決かいけ぀し、ずっず䜏み続぀づけられる地球を守りたい。そのために、小孊生もできるごみ問題の察策たいさくを、わかりやすく説明せ぀めいしたす。

目次

ごみ問題っおどんな問題なの

人がこの地球䞊で生きおいるず、ごみは絶察ぜったいに出おくるものです。でも、それは昔も今も同じこずです。

 

ではなぜ、今になっお「ごみ問題もんだい」がクロヌズアップされおいるのでしょうか。

 

昔のものづくりは、手䜜業が基本きほんでした。ですから、䞀床にたくさんのものを䜜るこずはできたせんでした。

 

ものを䜿う方も、同じものをくり返し倧切に䜿っおいたした。ですから、ごみも少なかったのです。

 

しかし時代は進み、機械きかいによる倧量生産の時代に入るず、䞀床にたくさんのものを䜜るこずができるようになりたした。

 

それに合わせお䜿う方も、ただ䜿えるものでもすぐに買いかえたり、䜿い捚すおをするようになりたした。

 

こういった倧量生産・倧量消費を背景はいけいにしお、ごみの出る量も急激きゅうげきに増ふえたのです。

 

ごみをきちんず凊理しないず、環境砎壊はかいなどさたざたな問題が起こりたす。

 

このたたごみ問題が解決しないず、私たちはいずれ、地球に䜏めなくなっおしたうかもしれたせん。

日本の家庭で出るごみは 東京ドヌム108杯はい分

環境省かんきょうしょうのデヌタによれば、日本の家庭から出るごみの量りょうは、なんず幎間玄やく4,034䞇トンもあるず蚀われおいたす。

 

これは、東京ドヌム玄やく108杯分にあたりたす(※1)。

 

そしお、囜民こくみん人が日で出すごみの量は、玄880グラムにものがりたす※2。

 

これは、家庭から出おいる「䞀般いっぱん廃棄物はいきぶ぀」なので、工堎などから出「産業さんぎょう廃棄物」も含ふくめるず、さらに倚くのごみが出おいるこずになりたす。

 

(※1)ごみの比重を0.3t/立方メヌトルずしお算出(東京ドヌム地䞊郚の容積:1,240,000立方メヌトル)

(※2)参考環境省報道発衚資料2022幎床

ごみ問題が進むずどんな問題が起きるの

ごみ問題もんだいは、地球環境かんきょうにずっおさたざたな悪い圱響えいきょうをあたえたす。

ごみ問題で起きるこず地球の枩暖化

ものを燃やすずきには、酞玠さんそが必芁になりたす。焌华炉しょうきゃくろでごみを燃もやすずき、空気䞭の酞玠ずごみの炭玠たんそが化合ごうしお、二酞化にさんか炭玠たんそが発生したす。

 

二酞化炭玠は「枩宀効果ガス」のひず぀です。空気䞭の二酞化炭玠が増ふえるず、地球の衚面を芆おおっおいる「枩宀効果ガス」が増えすぎおしたいたす。

 

するず、本来は宇宙に逃げるはずの熱が攟出ほうしゅ぀されなくなり、地球に熱がこもるようになりたす。これが地球枩暖化おんだんかの原因です。

 

地球枩暖化が進み、今よりも地球の枩床が䞊がるず、人間だけでなく、自然界しぜんかいにも悪い圱響えいきょうをおよがしたす。

 

気象庁きしょうちょうのデヌタによれば、日本の平均ぞいきん気枩は、1898幎以降では、100幎でおよそ1.35℃も䞊昇じょうしょうしおいたす。

 

䞭でも、1990幎代以降いこうは高枩ずなる幎が沢山たくさんがでおきたす※1。

ごみ問題で起きるこず2埋立地うめたおちが䞍足ふそくする

家庭から出されるごみは幎間4,034䞇トンありたす2022幎床。

 

そのうち20%はリサむクルされ、ほかのごみは盎接ちょくせ぀埋うめ立おられたり、焌华しょうきゃく凊理しょりなどをしたうえで、最終凊分堎さいしゅうしょぶんじょうに埋うめたおられたす。その量は、2022幎床では337䞇トンにのがりたす。

 

最終凊分堎も広さに限界げんかいがありたす。このたたでいくず、あず20幎埌にはごみを埋めたおる堎所がなくなっおしたうのではないかず蚀われおいたす。

ごみ問題で起きるこず3䞍法投棄ふほうずうきなどによる環境汚染かんきょうおせん

ポむ捚すおや䞍法投棄ふほうずうきされお、自然の䞭に攟眮されたごみは、山や川や海の環境を悪くしおしたいたす。

 

たた、埌でもう少しくわしく説明したすが、最近では、捚おられたプラスチックが劣化れっかしおボロボロになり、现かい粒状぀ぶじょうになった「マむクロプラスチック」が、海を䞭心に問題になっおいたす。

ごみ問題ずSDGs゚スディヌゞヌズ

ごみ問題もんだいを考える時、忘れおはいけないものがありたす。それが、SDGsです。

 

SDGsは、「SustainableサステナブルDevelopmentデベロップメントGoalsゎヌルズ」ずいう英語えいごの頭文字をずった蚀葉で、日本語では「持続可胜じぞくかのう
な開発目暙もくひょう」ずいう意味をも぀、䞖界で共通きょう぀うの目暙です。

 

䞖界で起こっおいるさたざたな問題を、2030幎たでに解決かいけ぀・改善かいぜんし、地球を未来みらいに぀ないでいくために必芁ひ぀ような目暙を、17の項目こうもくに分けお取り䞊げおいたす。

 

SDGsは、地球のさたざたな問題に取り組むものです。そのため、ごみ問題ずもたいぞん深い぀ながりがありたす。

 

SDGsで掲かかげられおいる17の目暙の䞭でも、特に、ごみ問題に関係するテヌマを2぀取り䞊げおみたしょう。

SDGsの目暙12「぀くる 責任せきにん・぀かう責任」

ものを䜿うずいうこずは、限りある貎重きちょうな資源しげんを䜿うずいうこずです。

 

ものを䜜る偎がわ、䜿う偎のそれぞれの責任を理解りかいしお、地球環境によい行動をするこずが求もずめられおいたす。

 

ごみの発生量を枛らし、環境に害がいを䞎えないように管理かんりするこずなどが目暙ずなっおいたす。

 

これは工業ばかりではなく、持業ぎょぎょうや蟲業のうぎょうにも圓おはたりたす。

 

必芁ひ぀よう以䞊いじょうに魚を取りすぎたり、野菜を䜜りすぎおも、食べられるこずなく腐くさっおしたったら食品ごみになりたす。

 

たた、環境の倉化で魚や野菜が取れなくなったら、食べものの倀段ねだんが高くなっお買えなくなり、食品ロスに぀ながるおそれもありたす。

 

食べる偎の私たちも、食料品しょくりょうひんを必芁な分だけ買ったり、倖食でも食べられる分だけ泚文しお食べきるこずを心がければ、食品ロスを少なくするこずができたす。

SDGsの目暙14「海の豊かさを守る」

ごみ問題がいちばん深刻しんこくになっおいるのが、海です。

 

海掋汚染かいようおせんが進むず、魚介類ぎょかいるいが取れなくなるばかりか、持業ぎょぎょうを仕事にする人や囜の仕事ができなくなるなど、さたざたな問題が匕き起こされたす。

マむクロプラスチック問題

海のごみ問題のなかでも、特に深刻しんこくなのが「マむクロプラスチック」の問題です。

 

マむクロプラスチックずは、倧きさが5mm以䞋のプラスチック片のこずをいいたす。

 

マむクロプラスチックには、最初から小さな粒のような圢で䜜られた「䞀次的マむクロプラスチック」ず、自然環境の䞭で劣化れっかが進んで粒状になった「二次的マむクロプラスチック」の、2぀の皮類がありたす。

 

䞍法ふほう投棄ずうきやポむ捚おされたプラスチックは、玫倖線しがいせん、颚雚ふうう以倖に河川かせんで流れるずきや海の波の力でも劣化し、ボロボロになりたす。

 

最初から现かい粒子のような䞀次的マむクロプラスチックはもちろん、陞地りくちに捚おられたプラスチックのごみも、砕けお二次的マむクロプラスチックになるず、雚や川を通じお、最終的に海に流れ蟌みたす。

 

ポリ袋やペットボトルなどのプラスチックごみは、少なくずも幎間800䞇トンが、海に流れ出おいるず蚀われおいたす※1。

 

たた、こうしお蓄積ちくせきされた海掋プラスチックは、合蚈で1億おく5,000䞇トンにもなるずもいわれおいたす。※1

 

(※1)出兞数倀はWWFゞャパン公匏サむト「海掋プラスチック問題に぀いお」による

 

海のプラスチックごみをえさず間違たちがえ、りミガメなどの海の生き物がごみを食べおしたうこずが心配されおいたす。

 

たた、海氎の䞭のマむクロプラスチックが、魚の䜓などに取りこたれお問題を起こす心配もありたす。

ごみ問題に取り組む第䞀歩は「぀のR」

ごみ問題は、地球レベルの問題です。「がく、わたしががんばっおも、しかたない」ず思っおしたう人もいるかもしれたせん。

 

しかしごみ問題は、䞀人ひずりがごみ問題に察する意識いしきを高めお取り組むこずが、いちばん倧切なこずなのです。

 

小孊生でもできるごみ問題の取り組み。そのキヌワヌドは、「Reduce(リデュヌス)、Reuse(リナヌス)、Recycle(リサむクル)」の、぀のRです。

 

それぞれの「R」に぀いお、簡単かんたんに説明せ぀めいしたしょう。

(1) Reduceリデュヌスごみをぞらす

生掻の䞭で、ごみの量を少なくしようずいうこずです。

 

買いもののずき、マむバッグを䜿う人が増えおいたす。マむバッグを䜿うこずで、レゞ袋ぶくろの䜿甚量りょうが枛ぞるからです。

 

同じように、飲みものを持ち歩くずきは、マむボトルや氎筒すいずうを持぀ようにすれば、ペットボトルを䜿い捚おるこずもありたせん。

食品ロスを 防 ふせ ごう

こういった、ただ食べられるのに捚すおられおしたう食べものの問題を「フヌドロス食品ロス」ずいいたす。

 

日本で出おいるフヌドロスは、スヌパヌマヌケットや飲食店いんしょくおんなどのフヌドロスが幎間236䞇トン、家庭かおいで出おいるフヌドロスが236䞇トンもあり、合蚈500䞇トン近くの食べ物が、食べられるこずなく捚おられおいたす2022幎床。

 

これは、日本人1人あたりに眮おきかえるず、お茶碗ちゃわん1杯分ほどの食べものが、毎日捚おられおいる蚈算になるずされおいたす。

 

家庭でフヌドロスが起こる原因は、買いすぎや、保存ほぞんのしかたが悪くお捚おられたり、䜜りすぎや、奜すききらいで食べ残のこしたりするこずで起こりたす。

 

その䞀方で、䞖界には飢うえに苊しんでいる人も倚いこずも忘わすれおはいけたせん。

 

家でご飯を食べるずきは、必芁な食べ物を、なるべく必芁なだけ買っお食べるようにしたしょう。たたレストランなどで倖食がいしょくをするずきは、食べられる量だけを泚文ちゅうもんし、食べきるようにしたしょう。

 

参考消費者庁「食品ロスっお䜕」

Reuseリナヌスくり返し䜿う

くり返し䜿えるものは、くり返し䜿いたしょう。特に、䞈倫じょうぶで長持ちなプラスチックは、寿呜じゅみょうを迎むかえるたでは、だいじに䜿うべきです。

 

たた、䜿わなくなったものでも、人にあげたりすれば、ごみになりたせん。こういった、䜕気ないリナヌスの意識いしきが、ごみの量を枛らすこずに぀ながりたす。

3Recycleリサむクル 資源 しげん ずしお 再利甚 さいりよう する

小孊生のみなさんが、぀のRの䞭でいちばんよく聞く蚀葉が「リサむクル」でしょう。

 

孊校の授業じゅぎょうでも、聞いたこずがあるのではないでしょうか。リサむクルは、ごみを資源ずしお再利甚するこずです。

 

身近なリサむクルの代衚は、ペットボトルでしょう。ごみ出しで回収されたペットボトルは、新しいプラスチック補品に生たれ倉わりたす。

 

なお日本では、プラスチックのリサむクルが、幎々進んでいたす。2022幎の有効ゆうこう利甚率りようり぀リサむクルず熱゚ネルギヌずしお利甚された廃プラスチックの合蚈は、87%にのがりたす。

ポむ捚おをせず、正しい 分別 ぶんべ぀ ルヌルでごみを出そう

プラスチックのリサむクルは、リサむクル専門の䌚瀟さんが行うこずなので、私たち自身が盎接リサむクルするこずはできたせん。しかし、リサむクルのお手䌝いはできたす。

 

ごみは、絶察にポむ捚おや䞍法投棄をしないようにしたしょう。正しく凊理すれば資源になるプラスチックごみも、ポむ捚おをすれば資源にならないだけでなく、海掋プラスチックごみになっお海を汚しおしたいたす。

 

そしお、䜿ったあずのプラスチック資源ごみは、䜏んでいるたちの分別ルヌルを守っお、正しくごみ出しをしたしょう。リサむクルされたプラスチックは、さたざたな圢で、たた私たちの圹に立っおくれたす。

たずめ

ごみ問題もんだいは地球芏暡ちきゅうきがの課題ですが、小孊生のみなさんにもいろいろなこずができるず分かりたした。

 

ごみを枛らす、ものを倧事に䜿う、そしおリサむクルをするずいう「3R」を意識いしきしお生掻したしょう。

 

ごみを枛ぞらし、䞊手に再利甚さいりようするこずは、私たちの未来みらいを守るこずにも぀ながりたす。明るい未来に向かっお、ごみの削枛さくげんに力を合わせおがんばりたしょう

アヌカむブ

カテゎリヌから遞ぶ