公開日:2022.11.07

更新日:2024.09.20

食品のリサイクル

食品のリサイクル

食品廃棄物(はいきぶつ)とは

ごみ

食べものを加工(かこう)したり調理したときに出るごみや、()(のこ)しは食品廃棄物(はいきぶつ)といいます。食品廃棄物(はいきぶつ)には、大きく分けて、一般(いっぱん)廃棄物(はいきぶつ)として(あつか)われているものと、産業(さんぎょう)廃棄物(はいきぶつ)として(あつか)われているものの2種類(しゅるい)があります。家庭から出る生ごみ、レストランやホテル、コンビニなどから出る食品廃棄物(はいきぶつ)一般(いっぱん)廃棄物(はいきぶつ)、食品を加工(かこう)する製造(せいぞう)業からでる食品廃棄物(はいきぶつ)産業(さんぎょう)廃棄物(はいきぶつ)になります。給食(きゅうしょく)()(のこ)しや調理クズも産業(さんぎょう)廃棄物(はいきぶつ)として(あつか)われています。

これらの食品廃棄物(はいきぶつ)は、動物のえさ(飼料(しりょう))や、作物を作るとき畑にまく肥料(ひりょう)にリサイクルすることができます。
しかし、日本では、年間(やく)2000万トン(1996年度)の食品廃棄物(はいきぶつ)が出ているのに、産業(さんぎょう)廃棄物(はいきぶつ)(やく)50%、一般(いっぱん)廃棄物(はいきぶつ)は0.3%しかリサイクルされず、(のこ)りはごみとして廃棄(はいき)されてきました。そこで、2000年6月に、食品廃棄物(はいきぶつ)(りょう)()らし、リサイクルを進めることを目的(もくてき)に、食品リサイクル(ほう)(食品循環(じゅんかん)資源(しげん)再生(さいせい)利用(りよう)(など)促進(そくしん)(かん)する法律(ほうりつ)制定(せいてい)され、2001年5月に施行(しこう)されました。

食品廃棄物(はいきぶつ)分類(ぶんるい)

いつ出る食品廃棄物(はいきぶつ)

製造工場

製造(せいぞう)

食品を加工(かこう)したり、作るときにでるごみ。

コンビニ

流通

コンビニ、スーパーなどで()(のこ)った食品のごみ。

レストラン

消費(しょうひ)

レストランなどの外食産業(さんぎょう)()(のこ)しや調理クズ。家庭の()(のこ)しや調理クズ。

食品廃棄物(はいきぶつ)(とう)利用(りよう)状況(じょうきょう)(2021年度推計(すいけい)

食品廃棄物の利用状況

出典:食品廃棄物等の利用状況(2021年度推計)概念図(農林水産省)

食品リサイクル(ほう)とは

食品リサイクル(ほう)(2001年5月施行(しこう))は、食品の製造(せいぞう)、流通、消費(しょうひ)などの(かく)段階(だんかい)で食品廃棄物(はいきぶつ)にかかわる人が一体となって、(1)食品廃棄物(はいきぶつ)の発生の抑制(よくせい)、(2)肥料(ひりょう)飼料(しりょう)などへの再生(さいせい)利用(りよう)、(3)および減量(げんりょう)(つと)めることを(もと)めています。
とくに、再生(さいせい)利用(りよう)などを推進(すいしん)する上で中心的(ちゅうしんてき)役割(やくわり)(にな)う食品関連(かんれん)事業者には、(かく)業種(ぎょうしゅ)ごとに再生(さいせい)利用(りよう)(など)実施(じっし)(りつ)目標(もくひょう)を定めています。
食品関連(かんれん)事業者とは、次のような人のことです。

リサイクル図
  • 食品の製造(せいぞう)加工(かこう)業者
    (食品メーカーなど)
  • 食品の卸売(おろしうり)業者
    (百貨店(ひゃっかてん)、スーパー、コンビニ、やおやなど)
  • 飲食店・食事の提供(ていきょう)を行う業者
    食堂(しょくどう)、ホテル、結婚式(けっこんしき)場など)
先生

食品リサイクル(ほう)目的(もくてき)沿()って、3つの方法(ほうほう)(しめ)されています。

ごみ

発生を(おさ)える

生産(せいさん)・流通過程(かてい)工夫(くふう)消費(しょうひ)のありかたの見直しなどによって食品廃棄物(はいきぶつ)の発生を(おさ)える

農作物

(さい)利用(りよう)を進める

肥料(ひりょう)化・飼料(しりょう)化・油脂(ゆし)利用(りよう)・メタン化により、できるだけ再生(さいせい)利用(りよう)をすすめる

ゴミ箱

減量(げんりょう)する

食品廃棄物(はいきぶつ)は水分を多くふくみ腐敗(ふはい)しやすいので、脱水(だっすい)乾燥(かんそう)発酵(はっこう)・炭化によって減量(げんりょう)を行うことで廃棄(はいき)処分(しょぶん)される廃棄物(はいきぶつ)を小さくして、廃棄(はいき)処分(しょぶん)しやすくする

だれがどんな役割(やくわり)

食品のリサイクルを進めるためには、食品関連(かんれん)事業者だけでなく、消費者(しょうひしゃ)も、国や自治体(じちたい)協力(きょうりょく)しなければなりません。

料理人

食品関連(かんれん)事業者

発生抑制(よくせい)再生(さいせい)利用(りよう)減量(げんりょう)

家族

消費者(しょうひしゃ)

発生抑制(よくせい)再生(さいせい)品の利用(りよう)

市役所

国・地方公共(こうきょう)団体(だんたい)

再生(さいせい)利用(りよう)促進策(そくしんさく)実施(じっし)など

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