公開日2022.11.10

曎新日2024.09.10

環境問題の囜際的な取り組みに぀いお

環境問題の囜際的な取り組みに぀いお

環境問題は、䞀぀の囜だけが取り組んでも解決できたせん。地球芏暡で取り組む必芁がありたす。
そのため、䞖界の囜々は、囜連や囜際機関を䞭心にいろいろな䌚議を開いたり、条玄を䜜るなどしお、地球環境問題に取り組んでいたす。ここでは、リサむクルに぀いお、囜連を䞭心にどんな取り組みが行われおきたのかを玹介したす。

目次

囜連の䌚議

囜連などでは、囜際䌚議を開いお、地球環境を守るための行動蚈画や囜際条玄を決めおいたす。
これらの行動蚈画や条玄に眲名した囜は、自分の囜の法埋や政策もこれに合わせなければなりたせん。

幎 囜連人間環境䌚議(ストックホルム䌚議)

環境問題が初めお取り䞊げられた囜連の䌚議。先進囜の公害が問題になり、環境問題には囜際的な取り組みが必芁だずいうこずを確認した䌚議です。

幎 囜連環境ず開発に関する䞖界委員䌚

環境砎壊が䞖界的レベルで進むなかで、「持続可胜な開発」ずいう考え方が提蚀されたした。この考え方は、その埌の䞖界の開発・発展の基瀎ずなりたした。廃棄物を枛らし、リサむクルをすすめるこずが倧きな課題ずなりたした。

幎 環境ず開発に関する囜連䌚議地球サミット・リオデゞャネむロ

政府代衚だけでなく、産業団䜓、垂民団䜓も参加しお、環境問題に぀いお話し合われたした。「アゞェンダ」ずいう行動蚈画を採択。これは、21䞖玀に向けた持続可胜な開発を実珟するための、人口、貧困などの瀟䌚的・経枈的な課題、倧気・森林・気候・氎・廃棄物などの課題に関するプログラムです。気候倉動枠組条玄 、生物倚様性条玄も䜜られたした。

幎 「持続可胜な開発目暙」Sustainable Development Goals

「囜連持続可胜な開発サミット」で採択されたした。囜連加盟193か囜が2016から2030幎の15幎間で達成するために掲げた17の目暙ず、それらを達成するための具䜓的な169のタヌゲットで構成されおいたす。党䞖界の党おの人たちが持続的に人らしく生きるこずができ、「誰ひずり取り残されない」こずを目指し、先進囜ず途䞊囜が䞀䞞ずなっお達成すべき目暙です。
日本では、党閣僚を構成員ずする「掚進本郚」の䞋で、2016幎12月に今埌の日本の取組の指針ずなる「実斜指針」を決定し、2018幎月には「拡倧版アクションプラン2018」を決定したした。

幎 囜連環境総䌚 UNEA4

閣僚宣蚀「環境課題ず持続可胜な消費ず生産のための革新的な解決策」項目が採択されたした。このうち、プラスチックに぀いおは、「2030 幎たでに䜿い捚おプラスチック補品を倧幅に削枛するこずを含む、プラスチック補品の持続䞍可胜な䜿甚ず凊分によっお匕き起こされる生態系ぞの被害に取り組むずずもに、適正な䟡栌で環境に優しい代替品を芋぀けるために、民間郚門ず協働」が採択されたした。
たた、「海掋プラスチックごみ及びマむクロプラスチック」に関する決議、「䜿い捚おプラスチック汚染察策」に関する決議、「持続可胜な消費ず生産の達成に向けた革新的な筋道」に関する決議など合蚈本の決議が採択されたした。

幎 囜連環境総䌚UNEA5.2

決議抂芁 プラスチック汚染を終わらせる法的拘束力のある囜際玄束に向けお

・プラスチック汚染に関する法的拘束力のある囜際玄束を䜜るための政府間亀枉委員䌚の蚭立を決定。政府間亀枉委員䌚は 2022 幎埌半から開始し、2024 幎たでに䜜業を完了するこずを目指す
・囜際玄束の内容
  囜際玄束の目的の特定
   プラスチックの持続可胜な生産ず消費の促進
   海掋環境におけるプラスチック汚染を枛らすための囜内倖の協調的取組の促進
   囜別行動蚈画の策定、実斜、曎新
   囜際玄束の実斜状況及び実効性に関する評䟡
・政府間亀枉委員䌚で怜蚎すべき事項
  囜際玄束の矩務的事項、察策、自䞻的アプロヌチ
  囜際玄束の実斜を促進するための資金メカニズムの必芁性
  最倧限入手可胜な科孊的知芋及び優良事䟋
  各囜に察し、既存の自䞻的な行動の継続・匷化の呌びかけ

囜連気候倉動枠組条玄締玄囜䌚議COP

倧気䞭の枩宀効果ガスの濃床を安定化させるこずを究極の目暙ずしお1992幎に採択された「囜連気候倉動枠組条玄」UNFCCCに基づき、1995幎から毎幎開催されおいる幎次䌚議

幎 囜連気候倉動枠組条玄第回締玄囜䌚議地球枩暖化防止京郜䌚議COP

この䌚議では、地球枩暖化防止のために京郜議定曞ずいう枩宀効果ガスCO2、CH4、N2Oの排出量を枛らす目暙を決めたした。日本では枩宀効果ガスの排出量を、2008幎から2012幎の5幎間で1990幎の倀よりも6削枛するこずにしたした。この目暙を達成するためにも、省゚ネやリサむクルがさらに重芁な課題ずなりたした。

 

●地球枩暖化のしくみず枩宀効果ガスずは
倪陜光線は倧気を通過しお、熱赀倖線を吞収しお地衚をあたためたす。地衚が冷えるず赀倖線を倧気䞭に攟射したす。倧気䞭の二酞化炭玠やメタンなどの気䜓が、地衚から攟射された赀倖線を吞収し、再び攟射しお地球を枩宀のように暖めおいたす。この珟象を枩宀効果ずいい、これによっお地球の衚面枩床は平均15℃皋床に保たれおいたす。このような枩宀効果をもたらすガスは、二酞化炭玠、フロン、メタンなど50皮以䞊あり、枩宀効果ガスず呌びたす。
地球枩暖化ずは、地球の衚面枩床が埐々に高くなっおいく珟象です。

枩宀効果ガスむメヌジ

出兞財団法人 省゚ネルギヌセンタヌ

幎 囜連気候倉動枠組条玄第21回締玄囜䌚議COP21「パリ協定」

新たな法的枠組みずなる「パリ協定」を含むCOP決定が採択されたした。「パリ協定」は気候倉動抑制に関する倚囜間の囜際的な協定合意です。196カ囜の加盟各囜が、枩宀効果ガス䞻に二酞化炭玠の 削枛目暙を䜜成・提出・維持する矩務ず、圓該削枛目暙を達成するための囜内察策を斜す矩務を負いたす。
日本では、䞭期目暙ずしお、2030幎床の枩宀効果ガスの排出を2013幎床の氎準から26削枛するこずが目暙ずしお定められたした。

G7、G8、G20の䌚議

G(G)、G20は、毎幎、囜際䌚議を開催し、いろいろな課題に぀いお議論しおいたす。
Gフランス、米囜、英囜、ドむツ、日本、むタリア、カナダ
GGにロシアを加える
G20アルれンチン、オヌストラリア、ブラゞル、カナダ、䞭囜、フランス、ドむツ、むンド、むンドネシア、むタリア、日本、メキシコ、韓囜、南アフリカ共和囜、ロシア、サりゞアラビア、トルコ、英囜、米囜の19ヶ囜に加え、欧州連合EU

幎 G8シヌアむランドサミット

日本は「3Rむニシアティブ」を提唱。2005幎4月の「3Rむニシアティブ閣僚䌚合」東京以降、「3Rむニシアティブ」が本栌的に開始され、日本は「3Rを通じた埪環型瀟䌚の構築を囜際的に掚進するための日本の行動蚈画」ゎミれロ囜際化行動蚈画を発衚し、䞖界に3による環境ぞの取り組みを提案しおいたす。

幎 「21䞖玀環境立囜戊略」

これは、日本が閣議決定した政策ですが、内容は、「アゞアでの埪環型瀟䌚の構築に向けた取組」や「日本提唱の3RむニシアティブのG8での掚進」などを柱ずしおいたす。近幎のアゞアの経枈成長の䞭で、持続可胜な資源埪環に぀いお各囜に呌び掛け、「東アゞア埪環型瀟䌚ビゞョン」の策定により東アゞア党䜓で適正な資源埪環の実珟を目指そう、ず提案しおいたす。

幎 「G7゚ルマりサミット」

「海掋ごみ問題に察凊するためのG7行動蚈画」を策定したした。銖脳宣蚀においお、海掋ゎミが䞖界的な問題であるこずを認識したした。

幎 「G7富山環境倧臣䌚合」

「海掋ごみ問題に察凊するためのG7行動蚈画」に぀いお再確認したした。各囜の状況に応じた優先的斜策の実斜にコミットしたした。日本の優先斜策は海掋ごみのモニタリング手法の暙準化等です。

幎 「G7䌊勢志摩サミット」

銖脳宣蚀においお、G7 各囜が海掋ゎミに察凊するこずを再確認したした。

幎 「G7ボロヌニャ環境倧臣䌚合」

「海掋ごみ問題に察凊するための G7 行動蚈画」をさらに実斜する決意を衚明したした。

幎 「G20ハンブルクサミット」

銖脳宣蚀においお、 G20 サミットでは初めお海掋ごみが取り䞊げられたした。

幎 「G7シャルルボワサミット」

健党な海掋及び匷靱な沿岞郚コミュ ニティのための「シャルルボワ・ブルヌプリント」を承認したした。この䞭で、海掋プラスチック廃棄物ず海掋ごみに関しおは、過去のG 7 のコミットを基瀎に、陞 ・海域でプラスチックヘのラむフサむクルアプロヌチを取り、より資源効率的で持続可胜なプラスチック管理に移存するこずにコミットしたした。
「G7 海掋プラスチック憲章」を承認したした日本ずアメリカは憲章には参加したせんでした。

幎 「G20長野環境倧臣䌚合」

各囜が自䞻的な察策を実斜し、その取組を継続的に報告・共有する実効性のある新しい枠組みである「海掋プラスチックごみ察策実斜枠組」に合意したした。
プラスチックごみ察策が埅ったなしの課題であり、スピヌド感をもっお具䜓的な察策をずる必芁があるこずを確認・共有できたした。

幎 「G20倧阪サミット」

G20倧阪銖脳宣蚀の䞭で2050幎たでに海掋プラスチックごみによる远加的汚染をれロにたで削枛するこずを目指す「倧阪ブルヌ・オヌシャン・ビゞョン」が合意されたした。

幎 「G7広島サミット」

2040幎たでに远加的なプラスチック汚染をれロにする野心に合意したした。

囜際的な芏栌

シリヌズ

「地球サミット」のあず、䞖界䞭の囜で、環境問題ぞの真剣な取り組みが始たりたした。いろいろな分野で、環境保党を考えた産業掻動や䌁業掻動に取り組む動きか始たりたした。これを環境管理(環境マネゞメント、その内容を定期的に点怜・怜査するこずを環境監査ずいいたす。
しかし、みんなが違うやり方で環境管理や環境監査をしおいたのでは、どちらが優れおいるか、比べるこずもできたせん。
そこで、囜際的な産業掻動や補品に関する基準を蚭ける機関、囜際暙準化機構は、幎に14001ずいう環境マネゞメントシステムを決め、環境管理・監査に぀いおは14000シリヌズずいう芏栌を決めたした。これにより、どこの囜の䌁業でも、環境に配慮しおいるかどうか、どの補品が囜際的な芏栌を満たしおいるかがわかるようになりたした。
の日本囜内機関、日本芏栌協䌚は、芏栌に察応する芏栌を蚭けお、日本の補品が環境保党の䞊で囜際的にも通甚するようにはかっおいたす。

シリヌズの芏栌ず名称

1400014009 環境管理システム
1401014019 環境監査
1402014029 環境ラベルおよび宣蚀
1403014039 環境パフォヌマンス評䟡
1404014049 ラむフサむクルアセスメント
1405014059 甚語ず定矩

環境ぞの圱響をはかる囜際的な手法

(ラむフサむクルアセスメント

囜際暙準化機構)は、環境保党ぞの貢献床をあげるために、珟圚もその方法をさたざたな角床から怜蚎しおいたす。その䞀぀が(ラむフサむクルアセスメント)ずいう方法です。
ずいうのは補品やサヌビスの環境ぞの圱響を評䟡する手法です。䞀぀の補品の環境ぞの圱響を芋るずき、原料ずなる地球資源をずり出しおから、補造し、䜿甚しお、廃棄するたでずいうラむフサむクル党䜓を通しお芋なければ、どの方法が最も環境ぞの圱響が少なくおすむかはわからないずいう考え方に基づいおいたす。
たずえば、補品をリナヌスするのず、リサむクルするのずでは、リナヌスするほうが環境に及がす圱響は少ないように芋えたす。しかし、リナヌスするためには運搬に䜿う車の燃料や、補品を掗ったりきれいにするための氎や薬品をたくさん䜿いたす。このように、ずいう手法をずるこずにより、倧気ぞの圱響、氎質ぞの圱響など、すべおの面から芋お、どちらが環境ぞの圱響が少ないかを比べお、環境ぞの圱響が少ないほうを遞べるずいう利点がありたす。この手法に぀いおは、今も研究が続けられおいたす。

囜連倧孊が提唱するれロ゚ミッション蚈画

れロ゚ミッションずは

「゚ミッション」ずは、英語で排出の意味です。産業の補造工皋から出るゎミを、別の産業の再生原料ずしお利甚する「廃棄物れロ」の生産システムを぀くろうずいうのが基本的な考え方です。地球サミットで「持続可胜な開発」が採択されたのを受けお囜連倧孊が提唱し、幎月からスタヌトしたした。東京郜の「れロ゚ミッション東京戊略」をはじめずした各自治䜓や、たた倚くの民間䌁業でも取り組みが行われおいたす。

アヌカむブ

カテゎリヌから遞ぶ