プラスチック豆辞典
プラスチック図書館で使われているむずかしいことばを
解説しています。
むずかしいことば
プラスチックのしゅるい
むずかしいことば
アルファベット
CO2
二酸化炭素。炭酸ガスともいう。
ISO(国際標準化機構)
電気、電子技術分野を除く全産業分野についての国際規格を作成するところ。
国際的な規格
LCA
Rマーク
古紙を使ってつくられた製品であることを示すマーク。
そのほかの環境にやさしいことをあらわすマーク
あ行
一般廃棄物
家庭から排出される廃棄物と、産業廃棄物に指定されていない商店、事務所、工場などから排出される廃棄物の2種類に分けられます。
日本人が1年間に出すごみは東京ドーム115杯分
インゴット
プラスチックでは、リサイクルするために、発泡はっぽうスチロールなどの使用しよう済みプラスチックを溶かして、立方形りっぽうけいの型に流し込み、固めたもののことをいいます。
埋め立て処分
廃棄物は、リユース(再使用)、リサイクルされる場合を除き最終処分されます。処分の大部分は埋め立てられます。また、焼却施設でも燃やされた灰もう埋めた立てられます。
ごみの処理方法は大きく3つ
押出成形
プラスチック製品をつくる一つの方法。
肉のミンチタイプ(押出成形)
温室効果ガス
温暖化防止のための京都会議
か行
ガス化
使用済みプラスチックを熱分解し、発生するガスを有効利用するリサイクルのしくみです。
28 ケミカルリサイクル
家庭用パソコンリサイクル制度
家電リサイクル法
正式名称は、特定家庭用機器再商品化法。エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の4品目がリサイクルの対象となっています。
家庭用電気製品(家電)のリサイクル
環境と開発に関する国連会議
環境と開発に関する世界委員会
還元剤
ある物質を、酸化する作用をもつ物質を酸化剤といい、逆に酸素を奪うものを還元剤といいます。
28 ケミカルリサイクル
間伐材マーク
気候変動枠組条約締約国会議
牛乳パックリサイクルマーク
強化プラスチック
ガラス繊維などをくわえて、強くしたプラスチックです。
強化プラスチック
拠点回収
地域の自治会やPTAなどで資源ごみを回収するような共同の取り組みを行っている場合、特定の場所にごみを持ち寄って回収してもらいます。そのような場所での回収を拠点回収と呼びます。
資源しげんごみの回収のしかた
グリーン購入法
正式名称は、国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律といいます。
18 グリーン購入法
グリーンマーク
ケミカルリサイクル
廃棄物を化学的に処理して、再利用すること。油化、ガス化、高炉原料化、コークス炉原燃料化、原料モノマー化の方法があります。
28 ケミカルリサイクル
建設リサイクル法
正式名称は、建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律。
建設リサイクル法とは?
減容化
運搬や処分をする前にごみをつぶしたり、燃やして灰にしたりして、容量を少なくすること。
原料・モノマー化
合成樹脂
石炭や石油などから化学的につくりだした材料です。松などの木から出る「樹脂」ににていることから、この名前がつきました。
「プラスチック」とは?
高炉原料化リサイクル
国連人間環境会議(ストックホルム会議)
ごみ回収ステーション
ごみ集積場ともいう。
ごみ固形燃料
ごみ集積場
ごみステーションともいう。家庭や事業所のごみは、地域のごみ集積場に出すと、回収車が回収します。
ごみ焼却場
ごみを燃やして処分する施設。
ごみ発電
ごみを燃やしたときに発生する熱で蒸気タービンを回し、発電すること。燃料が廃棄物であるため石油使用量を削減でき、発電した電力はごみ焼却工場で使用し、余った電力は電力会社に売ることができます。
26 プラスチック3つのリサイクル
熱利用とごみ発電のしくみ
さ行
サーマルリサイクル
廃棄物から熱エネルギーを回収すること。ごみの焼却時に発生する熱を利用し、発電や温水利用することができます。また、ごみを固形燃料にして、使用する方法もあります。
26 プラスチック3つのリサイクル
熱利用とごみ発電のしくみ
再資源化工場
使用済み製品や生産工程から出るごみなどを回収したものを原材料に使い、新しい製品を作る工場のことです。
再資源化率
いろいろなものをリサイクルするとき、全消費量に対して、資源にもどされた量がどのくらいあるかを再資源化率[再資源化率=(再資源化量/処理量)×100]であらわします。リサイクル関連の法律では、リサイクルの目標を再資源化率を使って設定しています。その目標や基準は、品目によって違います。
最終処分場
埋め立て処分場のこと。
資源の回収のしかた
再生紙使用マーク
産業廃棄物
事業活動に伴って生じた廃棄物のことで、工場で製品をつくるときに出るものや、工事現場から出るごみなど。
日本人が1年間に出すごみは東京ドーム115杯分
識別表示
容器包装リサイクル法では、容器包装には識別表示が義務付けられています。これは、容器包装がどのような素材でできているかを消費者にわかるようにして、分別しやすくするためです。
材料識別マーク
自動車リサイクル法
正式名称は、使用済自動車の再資源化等に関する法律。
リサイクルの法体系
自動車リサイクル法とは
樹脂
木の皮にきずをつけたときなどに、にじみ出てくるネバネバした液です。松やにやゴムなどがそうです。「天然樹脂」ともいいます。これににせて化学的につくったものが「合成樹脂」(プラスチックなど)です。
「プラスチック」とは?
シュレッダーダスト
使用済みの家庭電気製品や自動車、建築資材などは、素材ごとに分別し、回収しますが、細かく砕いたあとに最終残さという分別しにくいごみが残ります。これをシュレッダーダストといいます。
循環型社会形成推進基本法
食品廃棄物
レストランや家庭などから排出される生ごみのこと。
食品リサイクル法
正式名称は、食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律。
食品リサイクル法
清掃工場
可燃ごみを焼却する施設。ごみの減量化のために欠かせない施設です。また、焼却の際に発生する熱を利用して、発電や給湯、温水プールの加温、公共施設の冷暖房などに利用される場合もあります。
ゼロエミッション
「エミッション」は英語で排出の意味。工場や工事現場からごみをリサイクルしたりして埋め立て処分の量をゼロにすること。
ゼロエミッションとは
その他のプラスチック類
容器包装リサイクル法の対象となる容器包装のうち、ペットボトル以外のプラスチック製容器のこと。
22 容器包装リサイクル法
た行
ダイオキシン
「ダイオキシン」とは炭素、酸素、水素、塩素が集まってできたもので、この4種類が一緒に熱せられる時にできます。自然界でも森林火災や火山活動などで発生します。ダイオキシンの仲間は全部で200種類以上ありますが、そのうち19種類に毒性があることがわかっています。
代替フロン
エアコンや冷蔵庫の冷媒(室内と室外の熱を運搬する物質)として使われていました。大気に排出されるとオゾン層を破壊し、地球温暖化の原因となるため、使用が禁止され、代替フロンとしてHFC類が使われるようになりました。代替フロンはオゾン層を破壊しませんが、地球温暖化の原因となります。
地球サミット
低密度ポリエチレン
水より軽く、やわらかいタイプのポリエチレンです。ポリ袋・ラップ・食品容器・シート・高圧電線などに使われています。牛乳やジュースの紙パックは、紙だけだと水分で溶けたり、湿気を吸う、においがうつるなどの欠点があるため、紙の内側と外側に低密度ポリエチレンの薄い膜がはってあります。
主なプラスチックの名前
特定事業者
容器包装リサイクル法では、再商品化の義務を負う事業者を特定事業者といいます。
事業者(商品や容器の会社)
特定フロン
クロロフルオロカーボン(CFC)など。エアコンや冷蔵庫の冷媒、電子部品の洗浄、発泡スチロールの発泡材、スプレーなどに使われてきました。しかし、1974年、大気中に放出されたフロンがオゾン層を破壊する可能性があるとの報告がなされ、92年11月のモントリオール議定書締約国会議で、95年中に特定フロンの製造中止と全廃が決められました。
エアコンのリサイクル
冷蔵庫・冷凍庫のリサイクル
35 自動車のリサイクル
な行
ナフサ
石油の成分のひとつです。地下からほりだした「原油」は、石油精製工場で、気体になる温度の差を利用して、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、重油、アスファルトに分けられます。プラスチックはこのナフサからつくられます。
熱可塑性プラスチック
熱をくわえるとやわらかくなり、冷やすとかたくなるプラスチックです。
プラスチックの種類
熱硬化性プラスチック
熱をくわえるとかたくなるプラスチックです。
プラスチックの種類
熱利用
ごみを燃やすときの熱を、給湯などに利用すること。
熱利用とごみ発電のしくみ
は行
バイオガス
微生物や菌類などバイオの働きにより生成されたガスのこと。たとえば、下水汚泥や食品廃棄物などを原料とするメタンガス、廃食用油を使ったディーゼルエンジン用燃料、サトウキビなどを使ったエタノールなどの製造技術が開発されています。
廃棄物処理法
廃棄物とは何か、処理責任は誰が負うか、処理方法・処理施設・処理業の基準などを定めた法律。1970年に、それまでの清掃法(1954)を全面的に改めて制定されました。
リサイクルの法体系
廃プラスチック
使用済みのプラスチックのこと。
汎用プラスチック
日常的に使用されるプラスチックのことです。ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレンをさして4大汎用プラスチックという言い方をします。
フッ素樹脂加工
フッ素樹脂(ポリエチレンの水素をフッ素という原子におきかえた樹脂)をぬったプラスチックなどです。フッ素樹脂加工したフライパンはこげつきにくく、よごれが落ちやすいのでべんりです。
プラスチック
フレーク
フレークは英語で、薄片という意味です。例えばPETボトルを8mm角ぐらいに細かくして、よく洗って乾かしたものをさします。作業服、卵パックや成形品の原料として使用されます。
分別回収
市町村が廃棄物を不燃ごみや可燃ごみ、資源などに分けて集めること。
分別排出
ごみを市町村のルールにしたがって分けて出すこと。
ベール品
使用済みプラスチックボトルなどを圧縮してヒモをかけ、ひとまとめにしたものです。ベールは、英語で俵、梱包という意味です。
ペットボトル
ポリエチレン・テレフタレート(PET)を原料につくられたプラスチック製のボトル(びん形)容器。清涼飲料、調味料などに広く使われています。容器包装リサイクル法で、リサイクルの対象とされています。
ペットボトルリサイクル推奨マーク
ペレット
pellet 。「小さな球」という意味で、プラスチック製品の原料となる、直径数ミリ程度の粒をプラスチック・レジン・ペレットと呼びます。また、プラスチックをリサイクルするために、原料にもどしたものをリサイクルペレットと呼びます。
や行
油化リサイクル
使用済みプラスチックを化学的に処理してリサイクルする方法の一つで、プラスチックを油にもどして、燃料やプラスチックのもと(ナフサ)にすることをいいます。
油化
容器包装廃棄物
容器包装のごみ。
容器包装リサイクル法
ゴミの減量化とリサイクルの実現をはかるために、1997年4月に施行されました。再商品化(リサイクル)の義務は、容器包装を利用したメーカー、容器包装を生産・販売した容器包装メーカーなどの事業者が負い、自治体は収集・運搬、消費者は分別の役割を負います。
リサイクルの法体系
22 容器包装リサイクル法
ら行
ライフサイクルアセスメント
ひとつの製品が製造→使用→廃棄または再利用されるまで、すべての段階における環境への影響を総合的に評価する方法。
環境への影響をはかる国際的な手法
リサイクル
Recycle。廃棄物を再利用すること。紙、鉄くず、アルミニウム、ガラスびん、布、プラスチックなどを再度利用することをいいます。
リサイクルボックス
コンビニやスーパー、自動販売機の前や公共施設にある、牛乳パックやペットボトル、アルミ缶などを回収する入れもの。
リデュース
Reduce。ごみの発生を減らすこと。
リユース
Reuse。使い終わった製品を、ほかの利用法で用いたり、別の人が用いること。たとえば、使用済みの容器を回収、洗浄して、繰り返し利用する「リターナブルびん」(リユースびん)があり、その代表的な例がビールびんです。
プラスチックのしゅるい
アルファベット
AS樹脂
SAN。スチレンモノマーとアクリロニトリルが原料。ポリスチレンにほぼ近い透明性があり、ポリスチレンと比較して、強度、耐候性、耐薬品性、耐熱性などに優れています。
そのほかのプラスチックの名前
あ行
アクリル樹脂
PMMA。透明性にすぐれた樹脂で、ガラスより軽くてじょうぶなので、蛍光灯のカバー、水族館の窓ガラス、メガネのレンズなどに使われます。
主なプラスチックの名前
エポキシ樹脂
EP。硬化剤を使用する熱硬化性プラスチック。接着させやすく、強度があり、電気、熱を通しにくいなどの特徴があり、コネクターなどの電気電子部品・機械部品や土木建築部材、塗装など幅広く使われています。
塩ビ樹脂
ポリ塩化ビニル(PVC)のこと。透明で本来はかたいプラスチックですが、軟化させる成分を加えたものを軟質ポリ塩化ビニル、かたいものは、硬質ポリ塩化ビニルと呼ばれています。日用品から、建材まで、幅広く使われています。
主なプラスチックの名前
さ
セルロイド
セルロースの硝酸エステルである硝酸セルロース約75パーセントにしょうのう25パーセントを加え練ってつくられた世界で最初のプラスチック。玩具・文房具・フィルム・眼鏡フレームなど日常生活に広く利用されていましたが、引火しやすいので、使われなくなりました。
プラスチックはいつから使われた?
は
発泡スチロール
発泡ポリスチレン
ポリスチレンを数十倍に発泡させたもので、発泡スチロールとも呼びます。純白色で、軽く、断熱性や緩衝性に富んでいるため、食品トレイや魚などの入れものとして用いられています。
主なプラスチックの名前
フェノール樹脂
フェノール類とアルデヒド類を反応させてできる熱硬化性樹脂です。1909年、アメリカのべークランド博士により発明されたもので、松ヤニに似ていたので「合成樹脂」という名称がつきました熱に強く、電気特性に優れているのでソケットや配線基板、など電気器具や自動車部品、家庭用品まで広く使われています。
不飽和ポリエステル樹脂
熱硬化性のポリエステルの一種。そのままで、塗料や化粧板などに使われるほか、ガラス繊維と混ぜたものは、FRP(繊維強化プラスチック)と呼ばれ、ヘルメット、モーターボートの船体、レーシングカーのボディなどに用いられています。家庭では、浴槽や浄化槽に使われます。
ポリアミド
PA。アミドという物質が結合したものが多数つながってできています。強度や熱に強く、磨耗が少なく電気特性に優れているので機械部品や電気電子部品などに使われ、また釣り糸にも使われています。
そのほかのプラスチックの名前
ポリエステル
エステルの分子をたくさんつないだもの(高分子化合物)がポリエステルです。ポリエステルには飽和ポリエステルと不飽和ポリエステルとがあります。一般にポリエステルというと、一般にポリエステルというと、繊維やペットボトルに使用されるポリエチレンテレフタラートをさします。
05 プラスチックの種類
ポリエチレン
PE。一番生産され使われているプラスチック。強度があり衝撃にも強く、薬品にもおかされなく、水や水蒸気を通しにくい性質を持っている。用途は、幅広く、日用品(バケツ、洗面器など)シャンプーなどの容器類、食品包装フィルム、玩具など。
主なプラスチックの名前
ポリエチレンテレフタラート
PET。ペットボトルや合成繊維の材料として使われています。テレフタル酸とエチレングリコールを原料とする、飽和の熱可塑性ポリエステルで、薬品に強く、ガスを遮断し、香りを保つという、食品の容器包装に欠かせない性質を持っています。
主なプラスチックの名前
ポリカーボネート
PC。ビスフェノールAを原料とした樹脂で、非常に強く、透明で、熱に強く燃えにくい性質があります。
そのほかのプラスチックの名前
ポリスチレン
PS。スチロール樹脂とも呼ばれます。特徴は、軽くてかたく、透明。成形しやすく、色もつけやすいため、包装フィルム、トレー、コップ、調味料入れなどの家庭用品に多く、使われています。ポリスチレンを数十倍に発泡させたものが発泡ポリスチレン(発泡スチロール)です。
主なプラスチックの名前
ポリプロピレン
PP。比重は0.9程度でポリエチレンとともに水に浮く。強度があり熱にも強い。薬品にもおかされなく、水や水蒸気も通しにくい。台所用品や包装用フィルムや自動車のバンパーに使われる。また、伸ばすと非常に強くなるのでロープやバンド、カーペットの毛にも使われる。
主なプラスチックの名前
さくいん
むずかしいことば
アルファベット
ま行
わ行