ごみ焼却発電で作られる電力は、どれくらい?
家庭の電気もまかなえるくらいあるのかな?
250万世帯分の発電能力
全国の多くのごみ焼却施設では、廃棄物の焼却時に発生する熱を利用して発電し、排熱を温水プールや温浴施設で有効利用しています。
ごみ焼却発電の施設数は一般廃棄物で396施設あり、総発電電力量は年間約10,452ギガワット・時(GWh/年)に上ります(環境省「一般廃棄物処理事業実態調査」令和3年度版)。1世帯の年間電力消費量を4,175kWh※とすると、約250万世帯をまかなえることになります。
※環境省 令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査
発電効率の高いスーパーごみ発電
また、これまでのごみ発電に比べ発電効率を大幅にアップできる「スーパーごみ発電」の実用化も進んでいます。
スーパーごみ発電は「複合ごみ発電」ともいい、ごみ焼却により作られた蒸気をガスタービンの高温排熱でさらに加熱し、蒸気タービンの出力を増加させるシステムです。これにより、従来の発電効率が5~15%であったのに対し、25%以上という高効率で発電することができます。
発電効率が高ければ、ムダがなくなるし、
CO2排出量の削減にもなるわね。